◆・・・7章:お宅訪問

ぎゅうぅ〜、
「/////」
「兄さん顔真っ赤・・・・。」
「そんな事無ーいっ////」
「兄さん大声出したら起きちゃう・・・。」
エドのコートにしがみついたまま寝入ってしまった
エドとアルは賢者の石を研究していたという、の母に会いに、の家へと向かっているのだ。
何か呟きながらがエドの腕に抱きつく(と言うかしがみついてる)
ズルイ!と言っても自分にしがみついても、しがみつく所すら無い上に冷たくて堅くて寝れない<泣、と
自分でツッコミを入れて自己嫌悪し、落ち込むアルフォンス。
「・・・ぐはー・・・」
「・・・目、覚めたか??」
ぎゅう、ときつく腕にしがみつく。
「あと5分・・・」
エドの幸せはの家に着くまでの後、数時間は保証されたのであった。
ただし・・・・・・が起きた時のエドの命の保証は無いのであった。

____数時間後

赤い頬をさすりながら足早に歩くエド。
「ごめん・・・・ごめんね?」
気まずそうに謝る
「・・・・・・痛い。」
「ごめんよぉぉ〜!!!」
『兄さん、もう、いじめるのもいい加減やめておきなよ!』
が起きたとき、寝ぼけてエドを殴った・・否、蹴ったのだ。
「・・・・別に怒ってねぇよ・・・・」
「ホントに怒ってないのね??ごめんね!エド!!」
『それにしても凄いねぇ・・・』
アルが眺める先に有るのは、果てしなく続く海岸線。
の家は、この海岸線のずっと上の高原にある。
先程から坂を上り続けている。いつも上っている所為か、の呼吸は整っていた。
って・・・見かけによらず体術もスゲーんだな・・・」
「えっ何故!?私エドに見せたっけ??」
さっきの蹴りだよ、とエド。確かに凄い。(失礼
の家はどの位の所なの?』
「もうそろそろ・・・あっ!あれあれ!!」
そこには一件の煉瓦の家。いかにも丈夫そうな家が、崖からひょっこり顔を出していた。
『頑丈そうだねー・・・』
「一応母さんが機械鎧整備師でもあるから・・防音しないと・・」
「ふーん・・そう言えば、の機械鎧ってよく見せてもらったこと無かったなー・・」
「家に着いたら見せてあげる!・・母さんー・・・」
家に向かって大声で叫びながら一気に坂を駆け上る。
「じ・・・・・じんどい・・・ぢごく・・」
『兄さん!もう少しだから頑張って!!』
弟のアルに背中を押されながらの家を目指す。
に体力が負けている事が発覚し、鍛えよう!、と心に決めたエドワード14歳の秋であった。
「アル、エド、早く!!」
「ハァ・・・・・・・早ェよ・・・」
息も途切れ途切れにやっとエドがの家まで辿り着いた。
「エドワードくーん、アルフォンスくーん!グッドイブニーング♪」
折角上まで辿り着いた瞬間の間の抜けた挨拶に、ガクッ、と崩れるエドとアル。
「母さん・・・一体その明るさは何処からにじみ出てきてるんですか・・・?(汗」
「もうー、母さん寂しかったのよー!心待ちにしてたのよー!ん?かわいいじゃなーいv」
妙なテンションのの母のペースに、着いていけないエドとアルと実の娘の
本当にこの人から産まれてきたのか・・?と、少し信じられないと言う気分に駆られる
「えと・・;エドワード・エルリックです。こっちが弟のアルフォンス・エルリック。」
「まぁ!やっぱりあの有名な”鋼”の二つ銘の子だったのねー」
「いや・・まぁ、・・・で、さん?」
「ハイ?私がの実の母、さんですよー?」
『”賢者の石”を錬成したって・・本当なんですか・・・?』
ずっと微笑んでいたさんの顔つきが、急に真剣なモノになった。
「・・・・・」
「本当なんですね・・・。錬成陣とか・・見せてもらえませんか・・・??」
「錬成陣は・・・・無くしちゃったv
エヘ、と可愛らしく微笑むさん。ハァ、と呆れる
『「無くしたって・・!?」』
「もぅ・・嘘でしょ?母さん・・ちゃんと直してたんじゃ・・・」
がやれやれ・・といった表情でさんに問いかける。
が電話で用意しててって言った後、ちょっと探してみたんだけど・・無いのよねぇー」
「は?何故!?」
「何故でしょーねー・・・」
「『「・・・・・・」』」
ガックリ落ち込んで声も掛けられないような状態に陥っているエドとアルを励ます
「あっ!そういえばー・・・勝手に窓、開いてたのよねー・・泥棒??」
『「えぇっ!?泥棒ー!?」』
「えぇっ!?」
「まー資料は大丈夫だったしー・・ただ錬成陣とか私の作ったモノは無くなってるのよねー」
「資料は大丈夫なんだ・・良かったー・・あっ!エド、アル、資料見るよね??」
「是非見せて頂きたいなー・・なんて」
『あっ、でも今日はもう遅いので、失礼します。明日また来ても良いですか??』
「何言ってるの??泊まっていくでしょ??って言うか逃さねぇ・・
「『お・・御世話になります・・・;』」
妙に恐ろしい微笑みのに、従うしかないエドとアル。
「母さん、客間掃除してくれた??」
「あー・・・忘れてたv
「はい!?」
ハァーっと深く溜息をつく
「もぅ、ちゃんと掃除しててね!!」
そう言うと、足早に家の廊下の奥へと進む
「エドー!!アルー!!早く!こっち!!」
が手招きしながらエドとアルを呼ぶ。
『「お邪魔しまーす」』
ギィ、とが廊下の奥にある重そうな石のドアを開ける。
「なんだ・・・?」
「地下室の入り口!資料有るから読んでて、私、夕飯の手伝いしてくるから」
『地下室有るんだー!凄いねぇー!』
「あっ、じゃあ御言葉に甘えて、読ませてもらうぜー♪」
「どうぞー、では!黄泉の国の入り口へ、2名サマごあんなーい♪
「『えぇ!?』」
「あははー嘘、嘘!さっ!入ってーご飯の時、呼んであげるから!!」
笑顔でとんでも無い事を言う・・。本当なのか嘘なのかの判断がしにくいの性格は、
そのまんま母親譲りだ。
本当に大丈夫なのか・・と、とてつもない不安に襲われるエドとアルなのであった・・。
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〜反省会〜
全然原作沿いじゃないんですが、もうちょっとしたら原作沿いで行こうかなーなんて・・・
どうやって、その展開に持っていくかは、まだ秘密ですよーv
それでわ!第8章で会いましょう!
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