◆・・・16章:ただいま!

「なんだか家さえも久しぶりな気がするよ・・・」
「それにしても・・この坂きついんだよ!!
『あんまり喋りすぎると余計苦しくなるよ、兄さん』
3人と1羽は、来たときと同じ、隣に海の景色を感じながら長い長い坂道を上っていた。
「がはぁっ・・・」
『兄さーん、しっかりー』
「遅い!」
「『早い!!」』
より、3人の仲は深まりつつあった。

「ただいま!」
「あら!ちゃーんvお帰りなさい!」
あんな一大事があったというのに、普段と何ら変わりないの母はやはり大物であろう。
「もーどうなるかと思っちゃった・・・まさかあんな遠いところまで連れて行かれるなんて・・」
「お父さん、大変だったのよ。仕事行くの凄く躊躇っててマスタングさんもかなり苦戦してたわよー」
「うわぁ・・」
自分の父さえも恥ずかしく思えてしまう程だ。
ママー、嬢、無事に連れて参りました!」
『遅れて言ってもあんまり格好良くない・・・』
息をぜぃぜぃときらしながら、追いついたエドワードにアルが言う。
「うん!ありがとうね〜!ホント助かったわ〜・・・・それはそうと・・・」
「何ですか?」
「国家錬金術師資格試験の結果はどうなったのかしら?」

一同が硬直している中、ママの「一週間、とっくに経ってるケド・・」と言う追い打ちの言葉がかかる。

「やばいいぃい〜!!!」「おっしゃ!!今から行くぞ!!」『そうだね!善は急げって言うしね!!』
「アラ、もう行っちゃうの?・・・仕方ないわね、」

そう言うと、の母が大きな鞄をに投げる。

「何・・?・・かばん・・・・」
「中に切符と服が入ってるわ、汽車で行ってらっしゃい!」
「ありがとう!!」

こうして、また3人揃っての旅は続く。
の後ろでくるくる回っていた黒い鳥、もといおじいちゃんが橙色の夕焼けの彼方へ飛び去った。
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+アトガキ+
こっから新しい展開に行くのでかなり短めです;只のつなぎ、部分なので;
最近は鋼熱も安定して来たので、前よりは更新が早くなるかもです。
おじいちゃんの話は面倒なので、いつか出来たらする〜程度で長してやって下さい。
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