◆・・・1章:機械鎧の少女

「朝・・・・・」
カーテンから漏れる暖かい日の光に照らされ、少女は目を覚ました
少し開いたカーテンからは青い澄んだ空と白い砂浜にエメラルドグリーンの海岸が映えている
少女の名前は。左の肘から指先にかけてが機械鎧
ブラウンの長い髪に大きな桃色がかった瞳、整った可愛らしい顔立ちは、一目で貶しようが無いのが分かる
機械鎧の付け根が痛むらしい、表情が一瞬曇った
「っ・・・・もう昼の2時、学校ー寝過ごしたし・・・・・・もういいやーどうせ行っても同じだし。」
独断で学校を休む事を決定し、独特の民族衣装のような服に身を包み座り込む。
左袖だけが妙に長いのは、機械鎧を隠す為だろうか。両手に手袋をはめてベッドに顔を埋めた。
ー!!」
父が大声で叫ぶ。の父は軍人。地位は少佐
結構有能(自称)らしいが信用におけない人物でもあった。
ー!!!」
「はいはい・・・」
ドンッダンッドンッ
重い音が部屋まで響いてくる
どんどん近づいて来・・・
バンッ!!
ー!!!!!グッドモーニーング!!あっ!?時間的にグッドイーブニーング!!??」
「何故レディーの部屋に何のノックも無しで入ってくるのかな!!??」
ドアを勢いよく開けたのは、青い軍服に身を包んだ父、少佐。
何の前触れも無く、突然ドアを開ける父。実の父で無ければ絞め殺してた所だ、とは思った。
「そんな事言うなよぅ!が返事しないから心配してたんだよぅ!!」
「何が『よぅ』よ、いい歳したゴツイ大人がよく言えるわ!」
『大体、私返事しましたよ』と言いかけたが、言っても無駄だと思い飲み込む。
「そんな事言うな〜〜・・・」
「で、用件は?突然入ってくるくらいだから『ただのグッドモーニングコール(?)』とは言わせないよ!?」
「ああ、そうそう!用事があったんだよ!
「何?」
「国家錬金術師にならないか?」
「はぇ?」
何の根拠もありもしない発言に少々目眩が起こるありえねぇ・・・
「あら!ステキねぇー」
突如、何の気配もなしに現れた母が言う。
「母さん・・・」
「おはよう!ちゃんv」
母は錬金術師で機械鎧整備師。禁忌を犯して左目の光と右足を無くしたのだった。
の機械鎧も母が作った物で、錬金術に並び腕はかなりのもの。
「大体、何でいきなり国家錬金術師かなぁ!?他に『学校行け』だとかの呼びかけは無いのかね!?」
「学校なんて行かなくていい!国練になればそんなモノ行かなくても老後も安泰だしな!!」
ガッハッハと笑う父に
ちゃんvガンバ!」
何故か励ます母
「イヤ・・普通になりません。私は普通の学生デス・・・」
「何処が普通の学生!?学校ずるやちゅみちてるくせにぃー」
父に指摘される。どうやらは心底腹立っているようだ。
「ぜっったい国家錬金術師なんかならない!愛する娘の命奪ってどうすんの!?」
〜〜〜お前なら大丈夫だと思って言ってるんだ〜〜〜」
「何言われても、ならない。」
「父さんの未来が係ってるんだよ〜」
「あなたの未来と私の権力とどう関係有るのでしょう!?あぁ!わーかーらなーい!」
父の意味の分からない発言に少々壊れ気味の
「・・・・」
「もー・・・・・・何でそんなに国家錬金術師になって欲しいのよ?」
ついに観念して、理由だけでも聞く気になった
「!?なってくれるのか!?〜!!!!」
「理由聞くだけだから!!」
どうやらはさっさとこの話を終わらせたいらしい
「父さん、東部に移動が決まったんだ。」
「おめでとう」
「東部は人手不足なんだよ・・で、ロイ・マスタング大佐がだな」
「ロイ・マスタング大佐が?」
「近くに可愛くて若い子は居ないか?と問うてきたもんで」
「問うてきたもんで?」
の顔からは生気が消え失せていた
「その・・娘が・・・居る・・・・・・・って言っちゃったv」
「・・・・・」
下を向いて黙りこくる・・・。しばしの沈黙
「怒った?」
「冗談じゃねーい!!!!」
がいきなりキレだす。
「まず『可愛くて若い子』の質問で娘が出てくるアンタの神経を疑う!!」
「スマン!」
「・・・・で?それからどうなったのよ??」
「・・・・大佐が是非会いたいって」
「会えば良いんでしょ?じゃあなんで国家錬金術師に・・・」
「その・・・錬金術師って・・言っちゃったv」
「あんだってー!!?」
また突如荒れ出す
「なんっでいらない事を言うかな!!大体国家錬金術師に軽はずみな気持ちでなって命でもおとしたら・・・」
「スマン!!!でもお前を連れて行かないと父さんのクラスが・・・・・落ちるかも・・・」
「・・・・・・しょーがないなー・・もー・・・いいよ、行ったげる!!」
「!?本当か!?〜〜〜!!」
「でも、受からなくても良いのよね?」
「それは・・かまわんだろ・・・・?」
じゃあ行くだけ行って、適当にやるかーとか思っている甘いであった。
そのいきさつをずっと見ていた母が急に大きなカバンを差し出した
「ハイv荷物v」
「いつ荷造りしたの・・・」
「細かい事はあと!さぁ!行ったー!!」
「さぁ行ったって・・・まさか・・・・」
冷や汗を流す
「実は・・・今日だったりして??」
「はぁ!?嘘でしょ!?」
「本当よvガンバってね!!ファイト!!」
「えぇ!?嫌!!嫌だってばー!!」
「わがまま言うな!!・・・実は迎えの車も来てたりして?」
「えぇっ!?何するの!?はーなーしてー!!人さらいー!!」
父に担がれて退場する
「可愛い子には旅をさせろって言うけど・・母さんは寂しいわー・・・」
一人の部屋に残った母が呟いた。
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〜反省会〜
姫空「よく分からないかもですが一応第一章です。さん、読んでくれて有り難う(ホロリ」
エド「オイ」
姫空「何おこっとります!?エルリック兄!!」
エド「オレの出番がなぁ〜っいっ!!!!」
アル『ボクもー。』
姫空「それはあたしの所為じゃ無い!」
エド「じゃあ誰の所為だよ!?(怒<お手手のシワとシワを合わせて幸せポーズ」
姫空「・・・・ウン!頑張るよ!!(逃走」
アル『BBSやメールで感想や意見等もらえると嬉しいとか言ってました!』



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