◆・・・天候自由自在少女

彼女が泣いたら雨
彼女が笑えば晴れ
どんな天気か気分次第



ガチャン
病院の廊下で電話と睨めっこする彼女を見かける。
?何してんの?」
「えっ?電話しようと思って」
彼女の手には確かに受話器。
「ふーん・・・」
興味深いのか、隣のソファへ腰を降ろし、一向に立ち去らないエドワードに、
少し躊躇いながらもボタンを押し始める。
ピッポッパッピ....
「誰にかけんの?」
トゥルルルル....
「大佐」
ガシャン!
「ちょっちょっと!!何するの!?エドっ!!」
突然受話器を置くエドワードに、驚く
「・・・別に」
「別にじゃないでしょ!!何するのよ!10円勿体ない!!」
「10円くらいいいだろ。」
「いいだろ。じゃない!10円を馬鹿にするなー!!」
怒り狂うに冷然と答えるエドワード。
随分との扱い方を心得ているようだ。
が、しかし。今日はが意表をついた。
「もしかして・・・やきもちー?」
「ばっ、そんなんじゃねーよ!!」
明らかに同様しているが、はエドの気持ちに気付かない。
それどころか、どんどんエドに焔を灯していく。
「あんまりウロチョロしてると、ハニーに怒られるよー?」
「はっはにぃ?」
「ウィンリィ」
「そんなんじゃねーよ!!」
立場が逆転し、今度はエドが灼熱の波に包まれる。
「だってエド、私が怒っても効いてくれないけど、ウィンリィが怒るとちゃんと効くじゃない!」
「なっ!んなことねーよ!!大体ウィンリィは怒るとスパナで殴るから・・・」
「そんなの関係無いモン!何よ!私になんか何も興味ない癖にいっつも優しくしたりして!!」
瞳から涙を零すに、動揺しまくりのエドワード
「なっなっ!?何!?おっオレが悪いのか?!」
「知らないっ!」
その場から走り去るを追いかけようとソファから立ち上がるエドワード。
「オイ!まっ」
べしゃん!
「あっ・・・・ごめん」
走ろうと勢いよく地面を蹴った瞬間、開いた病室の扉にぶつかる。
「ぃ・・・ってー・・・」
「アンタが病院で走ってるからいけないんでしょ!」
出てきたのは紛れもないウィンリィ。
余計に下がるテンション。
「はぁ〜ぁ・・・」
「なっ何よ」
「・・・お前の所為だからな・・この・・暴力機械女ー!!」
「何がよ?」
そう言い残すと、の走っていった方向へ向かって走り出した。

雲行きが怪しくなってきた。
まるでの心を反映しているかの様。
少しずつポツリ、ポツリと庭の地面に黒い斑点模様が浮かぶ。
「ぐすん」
よほど溜まっていたのか、泣き入る
「エドなんか・・だいっきらい・・・ウィンリィの事が好きな癖に・・もう構うなー!!」
「・・に構ってもらわねぇと・・オレ、死ぬかも。」
ザー、と降りしきる雨の中、やっと追いついたエドワード。
「・・・・」
「・・・・なぁ」
沈黙を先に破ったのはエドワード。
「何・・・?」
「何も興味無い奴に優しくなんかしねぇよ」
「?」
「だから!オレはお前の事嫌いじゃ無いの!」
「私も嫌いじゃないよ?」
はぁー、と深く溜息。
「だーかーらー!!」
「なーにーよー!!」
「オレはお前が好きだって言ってんの!!」
「私も好きだよ!それが何か!!?」
絶叫告白×2ヶ
「おっおおお・・おっオレはさぁ〜なんっつーかさ〜の事かなり好きだぜ!?」
「何言ってるの!?私なんてエドの倍はエドの事好きだよ!?何か!!?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「オレなんてさ〜、もうが居なくなったら時空の歪みにでも地表の歪みにでも飛び込めるくらい好きだぜ!?」
「私なんて!エドが居なくなるくらいなら、エドを消そうとしてる奴等全員、黒魔術の儀式で、ボン、だよ!!??」
ボン・・・?
『うーん・・・なんだか・・兄さんの愛だけは無駄に伝わってくるねぇ〜』
「・・・の話はよくわからんわね〜」
二人の微笑ましい姿をのほほんと見守るアルに、
この雨に紛れて、瞳からしょっぱい水を零しながらも見守るウィンリィ。
「悔しいけど・・・あたしの負けね・・・」
『えっ!?負けって・・?』
「グボッ・・・・・」
「どどっどどどうしたの!?」

アルがウィンリィに訪ねようとした瞬間、
いきなりけたたましい声が雨の中に響く。
「エドっ!しっかりしてー(泣」
「さっき走ったから・・傷開いたかも・・・・(ドクドク」
「えぇっ!?かーんごーふさぁーん!!応急処置でもっ!血吸いましょうか!?」
「えぇっ!?それ毒の応急処置じゃねーのか!?」
「えぇえぇえぇっ!?うっそー!?ぎゃぴー血!血ィー!!!」

グラリ・・・
が失神したー!かーんごーふさぁーん!!」
「・・・馬鹿さも負けたわ」
『えっ!?』
呆れ気味に言い放ったウィンリィ。
「あっ・・・」
「晴れてきたな・・」
空は、まるでの心を反映しているかの様に、雨雲が去っていく。
「じゃあ、あたし達はこの辺で撤退しましょうか!」
『あっそうだね〜』
こそこそとウィンリィとアルはその場から姿を消した。(見ていて阿呆らしいから)

「何?」
「オレ・・やっぱ真剣に・・・お前の事好...」
「虹だー!!うわー!あっゴメン;何?」
「・・・なんでもないにゃー・・」
「にゃー!?」
「”や”の間違いだっ!!間違い!!!!」

「・・・・」
「・・・・」
「キレイ・・」
「キレイだなー」
「・・・・」
「エドは・・空みたい」
「どの辺が?」
「澄みきってて、広大で、優しく包み込んでくれる。いつでも見守っててくれるから・・」
「じゃあ、は天候そのものだなー!」
「なんで?」
「すぐにころころ変わっちまうから」
「でも・・・この気持ちは変わらないよ」
「?」
「私・・空が好き・・」
「なんで?」
「エドみたいだからv」
「じゃあオレは天候大好き人間だな・・」
空は青く蒼く澄んでいて、雲は広大で、限りなく流れ続ける時と共に
これからも、二人の時と共に時代を刻み続ける・・・

___END___

16000ゲットの紅茶様のリク、エド夢短編で、甘め。ウィンリィも登場、との事で。
・・甘・・いか?(ォィ)姫空の精一杯の甘さで御座います。
ちなみに大佐への電話は、査定の事とかそんなモン。
絶叫告白してますが、たんは、次の日には忘れてます(酷
リク内容に合って無くて・・・申し訳御座いませんっ(恥
・・って言うかサイト巡ってたら小6くらいの子がものすっごい甘い夢書いてたりして
・・姫空も毒恥を捨てて、早くアレとかコレも書けるよう、頑張ります!(アレとかコレ!?
でも学校の友人が覗きに来てるのに・・・書けない・・・(恥
なんじゃ!この夢は!わらわは小説のTOPに戻るぞよ!
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